2012年8月22日水曜日

フランス③

フランス東部のグルノーブルから、進路を南へ、南へ




目指すは海沿いの街、マルセイユ




そこからビーチ沿いを南下し、スペイン入国を目指します。









アップダウンのある内陸部が




数日間続き ずっと綺麗でした




雨で浸水したので すべてを乾かしている




浸水により寝れず すごい顔がむくんでいる





すごい顔がむくんでいる






気持ちの良い走行が続く




休憩中もしっかりと遊ぶ



本当によく飲む男である




山の麓の小さな田舎町で、荷物を減らす






ここ最近気になっていたことが、8月末に行われるトマト祭りに間に合うには、結構日程がタイトなので、日々しっかりと走る必要があること。




残り少ない日々を楽しく、より速く走行するために




自転車に必要のない荷物をすべて、この田舎町のポストオフィスからスペインまで送ってしまうことにしました。




僕は最終目的地のグラナダへ。3人は大都市バルセロナへ。




僕は、自転車の服とアイフォンを残し、それ以外の全てを送りました。-10㎏の大減量です。





自転車が変態的に軽く感じます。グッドフィーリングです。






一度だけ ジャンケンで道を決めてみた
←平地             山道→





モンペリエまで100㎞をきったところで行われたジャンケンは、タカシが勝利しました。




ジャンケンに負け、思い通りの道をチョイス出来なかったユーマは鬱憤を晴らすため、僕と短距離10番勝負をすることになりました。





僕が全勝してスカッとしました。ユーマの鬱憤は晴れません。





それにしても 彼は速い
一番元気なユーマ 最年長29歳




ガリビエ峠も、普段の走行も、だいたいユーマが一番速いです。


気持ちも強いので、弱音を吐きません。筋肉痛ですらないと言い張るほどです。



もちろんみんな筋肉痛です。弱音を吐けばどんどん出てくるでしょう。



でも、疲れたときに、疲れたと言わない彼の性格のおかげで、僕ら4人はポジティブな走行が出来ています。








昨年、シュウが自転車で日本縦断を達成したとき



「もう自転車旅は、絶対にしない」と思ったそうです。一人でテンションを保つのは大変だったそうです。




でも今回は全然違って楽しいそうです。僕ら4人はどこかで助けあって、刺激し合って、楽しむことが出来ているんでしょう





そして 海にたどり着いた!




鮮魚がズラリ 買い出しにも気合が入ります




こうしてウマい飯を食べて 元気に海沿いを南下していきます!















2012年8月21日火曜日

フランス②

早朝5時45分



グルノーブル発の電車に自転車を乗せ、ガリビエ峠へ向かいます








出発点となる最寄りの駅に降りると、小さな田舎町にたくさんのロードレーサーが終結していました





スーパーで買ったパンを食べながら


スタートしていくサイクリストと、高級なロードレーサーを眺めながら


ストレッチをして準備をしながら










気持ちが出来ました






さぁー出発!










ちなみに、ルート概要は以下のとおりです



・この村から12㎞、1つめの峠「テレグラフ」を上ります。


そして、次の麓の村まで5㎞下りきった後


・その村から18㎞、2つめの峠「ガリビエ」を上ります。


















このトンネルから スタート
ジャン・バプチスタ・グランジェがお出迎え






上り始める前から話は脱線してしまいますが








僕はスキーが大好きなので、この看板に食いつかない訳にはいきませんでした。


このグランジェという選手はフランスを代表するスラローム王者で、その滑りで何でそんな速いの?スムーズでいいライン取りってことなの?板はロシのままでいいの?他にも………って感じさせるようなブイシーなアルペンスキーヤーです。
それでも僕的にはやっぱり、ベンジャミン・ライヒやマリオ・マットのような、ああいう滑り方が好きですけどね。






この興奮をほかの3人にも伝えなくてはとも思ったのですが、何しろ「アルペンスキーとは」という所から話さなければなりません。この魅力分からずして、僕がこのポスターの男についてアツく語ったところで、「広大さん気持ち悪いなぁー」といった解釈で終わります。










どう伝えようか、と考えていると、タカシが後方に消え去りました。





その後、ユーマがスピードを上げて前方に消えました。






ということで、シュウと上ります





1kmごとにある標識を撮影するマニア





ひときわ異彩を放った僕らの自転車
「ギアの調子が悪くて、軽いのが使えない」なんて言ってるのは僕らだけ





12㎞はあっという間に終わり
1つめの峠「テレグラフ」を制覇




先にゴールしていたユーマと3人で麓の村まで下り、ここからガリビエ峠がスタートします。





またしてもユーマがスピードを上げたので
またしてもシュウと上ります

 
この景色の中、18㎞のヒルクライム




振り返れば、なんとも言えない絶景





地面には、ツールドフランスの戦いの跡が
これはドイツのタイムトライアル王者「トニーマルティン」




カムバック!フランクシュレック!




コンタドールがたくさんありました




どこを見ても素晴らしい、まさにサイクリストの聖地です。




残り8㎞ぐらいから結構苦しかった



一旦シュウと離れてしまったのですが


「この野郎」という気持ちで、こっそり仕込んでおいたレッドブルを飲んで


まわりを気にせず絶叫して、なんとか追いつきました



キツイが燃える終盤



ラスト2㎞地点にレストランがあるのですが、そこからはゴールまでひたすらにヘアピンが続く激坂でした。時速7㎞で、止まりそうになります。


しかし、ペダリングを刻み続けました。




ガリビエ峠 制覇しました!


頂上で仕込んでおいた調理器具で、最高にウマいカップラーメンを食べました




この景色、気持ちよかった!









帰りの電車のタイミングもあったので、タカシを頂上で迎えられないと判断した3人は


ダウンヒルを開始したのですが


2㎞下ったところで、タカシとすれ違いました。





ということで、頂上で彼にカップラーメンを食べさせるために、レストランで水を調達し


ラスト2㎞の激坂ヘアピンを、再び上りました。もう1回上ってもスゴイ達成感が味わえました。




4人で記念撮影





意見を出し合い決定した、今回のルートは最高に楽しかったです




今後も良い走行で、フランスを駆け抜けようと思います!












2012年8月20日月曜日

フランス①

レマン湖から西へ進み、






先日、ツールドフランスが開催されたばかりの



自転車大国「フランス」へ入国しました





ブルガリアをスタートして、気づけば6か国を、あっという間に走破してきました!






残すは、このフランスとスペイン


2カ国だけですが、やたらとデカい国なので、まだまだ楽しめそうです!

















僕らが入国した所は、フランス東部のいわゆる「フレンチアルプス」と言われる山岳地帯です。



それはそれは、スイスから地続きですから、どんなに山を避けようにも避けれない様になっています。





ミシュランマップで指定されている「グリーンロード」
絶景の峠越えを、数日間味わう











そして、この数日でたまった疲れから、ある事件が発生しました














グリーンロードを目安に日々ルート選びを相談して決めていたのですが




極限の疲労感が楽しむ気持ちを蝕み、タカシが午後の峠越えを拒否


平地なら走る、と彼が考えた代替えルートを提案するも


グリーンロードを走りたいユーマが、拒否













峠を越えるか越えないか



それは
体が元気か、元気じゃないか






どんなに言い換えようにも、原因はシンプル


自分の考えを確りと持った2人の意見が交わることは1mmもありません


しまいには、じゃあ別々のルートで行きましょう、なんてセリフまで出てくる始末。







決定権を任されたリーダーとしては
(僕はこういう時、言いだしっぺなので、リーダーという扱いになります)


別々でトラブルに巻き込まれることは絶対に無い様、且つみんなの気持ちが折れない様、



タカシの提案した、幹線道路を通る、峠越えの無いルートに決めました。










午後の走行は、なんだか4人が気持ちを抑え込んだり、気を配ったりしながら、無言でペダルを回すのでした。









その夜、グルノーブルという街に到着



とっても遅い時間で、「今日もこれからテントの場所、探さなアカンなぁ~…」



という雰囲気をひっくり返したユーマ



彼がネットでアパートを見つけたので、大都市恒例、1夜限りのセレブ生活となりました




起死回生の提案 = 頼もしい








チェックイン後、ご飯を食べ終え、僕は最後の順番でシャワーを浴びます





呑気に歌なんぞ歌いながらシャワーを浴びまくっていたのですが





僕が風呂場から出たころには、なんと3人の口論が始まっていました












話の一部始終をまとめると




本日モメて、ルート変更した件について


だいたいユーマ、タカシが言い合っております。


シュウもちょくちょく言っています。





僕には、ユーマとタカシがお互いに、お互いの言うことを絶対聞かないように、意見交換をしているだけに聞こえてきました。


僕には、シュウがうまくまとめようと頑張っているが、キツそうだなぁと感じました。

















こんな衝突と雰囲気(一歩間違えれば険悪)は初めてだったので





意見を求められたリーダーとしては
(僕はこういう時、言いだしっぺなので、リーダーという扱いになります)





「妥協案を探るのでは無く、全員でノリノリで作り上げるアイデアを探そうぜー」





的な発言をしました。




「ヨーロッパを自転車で横断する」という貴重な機会を、こういった争いで浪費するのはもったいないとも言いました。























そしてこの自転車メンバーは、本当に凄いなぁー、と思いました。



ここから、なんとか4人で、共有できる楽しみを探しながら、ルート選びが始まったからです。



そうそう、タカシとユーマは建設的な意見交換ができる頭の良い2人です。



僕とシュウは、ニコニコ笑顔でうなずいています。





















そしてこの自転車旅は、本当に面白いなぁー、と思いました。



なぜなら、スイスから抜けてきたアルプスへ、もう一度アタックしようということになったからです。



僕らが選んだ場所は、フレンチアルプスの名所「ガリビエ峠」



ツールドフランスで使用される、素晴らしい景色、素晴らしい上りの、聖地です。










この意見交換は、すでに深夜



ここから、自転車を電車に積んで、ガリビエ峠を楽しんで、日帰りで帰ってくると…







なんていう数時間かかりそうなリサーチを、タカシはあっという間にこなします。さすが











ということで、3時間ぐらいしか寝れませんが、早朝出発すれば、明日ガリビエ峠にアタックできるということになりました。













ここで、僕のハートにかなりのスイッチが入りました。




まさか、ガリビエ峠に、アタックできるとは!!!!!!!




たとえばサッカー好きが、カンプノウでサッカーをするような



たとえば音楽好きが、フジロックで演奏しちゃうみたいな







そういう意味のある、聖地です






この急展開、興奮で寝れないィィィィィィイイ!!!!!!!!!!!!!!!


























2012年8月15日水曜日

スイス③

朝食





なかなか起きれないタカシ




顔がむくんで、疲れが滲み出ています。


「朝飯やでー起きろー」って3回ぐらい言うと、こんな顔で出てくるようになってきました。













スイスでは山にぶち当たることの無い様、無駄な峠越えをせぬ様


タカシがグーグルアースで標高まで念入りに調べてルート作成をしてくれているのですが、


平坦な道を選んでいるとはいえ、さすがアルプスの本場スイス






とある日、左右に分かれた道がありました。


左はハイウェイ沿いへ

右はブドウ畑の中へ


先頭を走っていた俺とシュウは、なんとなく右のブドウ畑の方を選択し、結果的にそれは、長く激しい上り坂でした。それはもうヘロヘロです。



後でヘロヘロになって来たタカシ曰く、「ハイウェイ沿いは道が平坦に作られている」とのことです。



なるほど、これは無駄な峠越えでした。



さらに言うと、俺とシュウが先頭の時は道を誤る危険性があるということです。2人ともなんとなく走っているから





さすがアルプスの本場スイスです。



なめた走りはせず、道が分からなくなったら、こっそり先頭を譲ろう。
みたいな空気がシュウとの間に流れました。














またとある日





パ――――――ンッ プッシュ―――――ゥと爆裂音




彼のタイヤから爆裂音




ここスイスで、タカシのパンク記録がどんどん更新されていきます。










疲れが取れにくいのも、パンクが多いのも、「彼の荷物が重い」というのが一理あるという結論に達した僕らは、


タカシのいらない荷物を日本に送り返す、という方法をとることにしました。



スイス西部のレマン湖にいた僕らは、ここのポストオフィスからタカシの荷物を送ります。



ドライヤー、パジャマ、地球の歩き方…たくさんの要らないものが出てきました。












そして荷物を送る手続きを外から見守っていた僕らに、一人のスイス人が話しかけて来ました。



自転車旅をしていること、毎日こっそり野宿をしていること、ざっくり簡単な会話をしただけなのに



「私の家へ来なさい!」ということになりました。







誘ってくれた彼の名前は、ニコラス





聞けば彼は、昔、日本の大学にいたことがあるそうで…


簡単にいうとすごく頭がよくて、すごく事業やらお金の流れに精通していて、出来の良い息子が2人いて、ヨットで世界一周したことがある、という人物です。


今は、僕らを招待してくれた貸家を貸そうかなぁ~みたいな感じで暮らしています。


それはもう豪邸なので、家賃はだいたい月40万円です。来月から入居があるそうです。







このせっかくのおもてなしを、最高の休足日にしよう!と4人一致団結しました。



昼間は魚料理を振る舞ってくれたり



夜はスイス料理を振る舞ってくれたり
お返しに、僕らは貴重なカレーを作ってみたり
食後には、チーズとワインの作法を教えてもらったり



庭にテントを張ったのに、家の中で寝かせてくれたり




僕らは湖ではしゃぎ


ユーマは彼のヨットにも乗せてもらい







モラル最高水準のスイスで、ニコラスは僕らに最高のおもてなしをしてくれました。



さらに、旅経験豊富な彼から、


「地図を買うならミシュランマップがいいぞ。なぜならグリーンロードという名の、ミシュランが薦める良い景色の道があるからね。」


こんなグッドアドバイスを頂き、今後のルート作りに活かそうということになりました。










彼曰く、日本が好きなこともあるけれども、彼の眼には、僕ら4人がとても興味深く映ったそうです。


そして話をするうちに、僕らのやっていることに、グレイト!と思う気持ちが大きくなってきたそうです。


僕からすると、こんなに汚い自転車4人組を急にもてなしてくれるニコラスの方が、よっぽどグレイトです。





たくさんのおもてなしのお返しに
ツールドフランスの帽子をプレゼント



ありがとう!





2日間、スイスのレマン湖沿いで、ゆっくり静養した僕らは




フランス入国目指して、再び走り出します。