朝食
なかなか起きれないタカシ
顔がむくんで、疲れが滲み出ています。
「朝飯やでー起きろー」って3回ぐらい言うと、こんな顔で出てくるようになってきました。
スイスでは山にぶち当たることの無い様、無駄な峠越えをせぬ様
タカシがグーグルアースで標高まで念入りに調べてルート作成をしてくれているのですが、
平坦な道を選んでいるとはいえ、さすがアルプスの本場スイス
とある日、左右に分かれた道がありました。
左はハイウェイ沿いへ
右はブドウ畑の中へ
先頭を走っていた俺とシュウは、なんとなく右のブドウ畑の方を選択し、結果的にそれは、長く激しい上り坂でした。それはもうヘロヘロです。
後でヘロヘロになって来たタカシ曰く、「ハイウェイ沿いは道が平坦に作られている」とのことです。
なるほど、これは無駄な峠越えでした。
さらに言うと、俺とシュウが先頭の時は道を誤る危険性があるということです。2人ともなんとなく走っているから
さすがアルプスの本場スイスです。
なめた走りはせず、道が分からなくなったら、こっそり先頭を譲ろう。
みたいな空気がシュウとの間に流れました。
またとある日
パ――――――ンッ プッシュ―――――ゥと爆裂音
彼のタイヤから爆裂音
ここスイスで、タカシのパンク記録がどんどん更新されていきます。
疲れが取れにくいのも、パンクが多いのも、「彼の荷物が重い」というのが一理あるという結論に達した僕らは、
タカシのいらない荷物を日本に送り返す、という方法をとることにしました。
スイス西部のレマン湖にいた僕らは、ここのポストオフィスからタカシの荷物を送ります。
ドライヤー、パジャマ、地球の歩き方…たくさんの要らないものが出てきました。
そして荷物を送る手続きを外から見守っていた僕らに、一人のスイス人が話しかけて来ました。
自転車旅をしていること、毎日こっそり野宿をしていること、ざっくり簡単な会話をしただけなのに
「私の家へ来なさい!」ということになりました。
誘ってくれた彼の名前は、ニコラス
聞けば彼は、昔、日本の大学にいたことがあるそうで…
簡単にいうとすごく頭がよくて、すごく事業やらお金の流れに精通していて、出来の良い息子が2人いて、ヨットで世界一周したことがある、という人物です。
今は、僕らを招待してくれた貸家を貸そうかなぁ~みたいな感じで暮らしています。
それはもう豪邸なので、家賃はだいたい月40万円です。来月から入居があるそうです。
このせっかくのおもてなしを、最高の休足日にしよう!と4人一致団結しました。
昼間は魚料理を振る舞ってくれたり
夜はスイス料理を振る舞ってくれたり
お返しに、僕らは貴重なカレーを作ってみたり
食後には、チーズとワインの作法を教えてもらったり
庭にテントを張ったのに、家の中で寝かせてくれたり
僕らは湖ではしゃぎ
ユーマは彼のヨットにも乗せてもらい
モラル最高水準のスイスで、ニコラスは僕らに最高のおもてなしをしてくれました。
さらに、旅経験豊富な彼から、
「地図を買うならミシュランマップがいいぞ。なぜならグリーンロードという名の、ミシュランが薦める良い景色の道があるからね。」
こんなグッドアドバイスを頂き、今後のルート作りに活かそうということになりました。
彼曰く、日本が好きなこともあるけれども、彼の眼には、僕ら4人がとても興味深く映ったそうです。
そして話をするうちに、僕らのやっていることに、グレイト!と思う気持ちが大きくなってきたそうです。
僕からすると、こんなに汚い自転車4人組を急にもてなしてくれるニコラスの方が、よっぽどグレイトです。
たくさんのおもてなしのお返しに
ツールドフランスの帽子をプレゼント
ありがとう!
2日間、スイスのレマン湖沿いで、ゆっくり静養した僕らは
フランス入国目指して、再び走り出します。










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