問題
この自転車は何円?
8月に自転車旅をしていたとき
みんなでフレンチアルプスのガリビエ峠を上っていたとき
山頂で、日本人の女性と出会い、お話する機会がありました
ベルギー在住のタツヒラさんという方で、地元ベルギーの自転車チームの方と一緒に
彼女もまた、ガリビエ峠を制覇していたのでありました。
ということで、ベルギーではタツヒラさんのお家にお邪魔させて頂こうと、やってきた次第です。
飛行機で飛んで
電車に乗って
デインセという町に到着
デインセは、すばらしく長閑な、ベルギーの田舎町
タツヒラさんと 娘のルイちゃん
ルイちゃんは、フランス語、オランダ語、日本語を話します。英語も相当なものです。驚愕の13歳です。
自転車選手にかなり詳しく、ツールドフランスも録画を繰り返し見るそうです。しかも「トォム・ボゥネン」とか以上に発音がいいです。
自転車に乗るのは、疲れるから嫌いだそうです。そこは普通の女の子ですね
ちなみに、ここベルギーの自転車人気は、どのスポーツよりも上です
新聞の広告に、付録として自転車レースの特集冊子がついてきたり
幹線道路には、必ず自転車専用道路があったり
自転車に乗っている人が多いというか、通勤の人でさえ、止まったり曲がったりするサインをしっかりと使っていて、レベルが高い
13歳にして自転車マニアになるのも、うなずけますね
翌日、タツヒラさんから自転車を借りて、隣町のゲントまで出かけてみることにしました
素晴らしいサイクリングルート
なんて長閑
帰りは違うルートで
寄り道して訪れたのは
自転車屋さん
店の名前の「ホデフロート」というのは、オーナーさんの名前でもあり
この方は、その昔、ツールドフランスやら世界選手権やらオリンピックやらで、数々の勝利をもぎ取った伝説の自転車乗りです。
そしてタツヒラさんの所属している自転車チームが、この「ホデフロート」です。
チームホデフロートは おじい様方を中心に
昨年ベルギーからロシアまで自転車で走破しました
おそろしい老後の過ごし方
チームホデフロート会長 ウィリーさん
僕がヨーロッパを自転車横断したこと、かなりの自転車通に仕上がっていたことで、ウィリーさんと意気投合
「おまえ、知ってるか?カベンディッシュはスカイを辞めて、クイックステップか、カチューシャに移籍するぞ」とか
「今年の世界選手権は誰が勝つと思う?ジルベールの調子がいいけど、コース的にはトムボーネン向きだからな」とか
非常に興味深い発言をします。情熱的なじいさん
ウィリーさんのガレージ
男なら誰もが憧れるガレージである
「明日ヒマかおまえ ちょっとコースの説明したる」
世界選手権で使用するコースの説明を受け
明日 このコースを走ることになりました
いくつか峠を越えるようですが
石畳で勾配20%とか じいさんの上れる角度じゃねぇ
しかしウィリーさんは上る
誰もが憧れるじいさんである
※勾配20%とは、ブレーキを掛けると後ろにゴロンゴロン転がっていきそうになるほどの勢い
ウィリーさんのロードレーサーを借りてセッティング
ルックのビンディングに、コンポーネントがカンパニューロのレコードで(要はシャレオツな自転車に乗れるということ)
僕はご機嫌
「まぁ俺はスーパーレコードやけどな」
ウィリーさんは更にご機嫌
※スーパーレコードとは、ブレーキやらギアやらの最高級セットで、レコードよりも上のランクです。何十万もする金持ちの道楽です。金の無いマニアが気が狂って買うこともあります。
うますぎる タツヒラ家の晩御飯
翌朝 車で移動して
世界選手権のコースを走ります
ウィリーさん、仲間のマルクさん、タツヒラさんと私4名
お揃いのチームウエアを頂きました
「俺は会長だから、タダでやる」だそうです
世界選手権のコースになったもんだから
自分の家の壁を犠牲にして選手を応援するファン
1つの峠を上りきった後に写真をパシャリ
石畳 凄まじい振動で 走行中には写真は撮れない!
ウィリーさん、前日から僕に勝てるかどうか緊張していたそうですが(ライバル視とか情熱的)
ウィリーさん速くてビックリで、僕は全力で付いていきます。乗り方もウマい。
写真右の「溝」わかりますか?ここが一番振動がないから、そこをダンシング(立ち漕ぎ)していくのが良いのです。
かなり難しいダンシングを、このじいさんはリズミカルに、キレイに自転車を振って、やっちゃいます
ウィリーさんは、2日に1回は100㎞以上走っているそうです。さすがベルギーの自転車チームの会長!もう達人ですね!
ボーネンベルクと呼ばれる峠
トムボーネンという選手が得意とする場所だから、そう呼ばれている
最後の峠を迎え、全力を出し切ってやろうと思った僕は、アタックを仕掛けてぶっちぎりました
「OH!! ケイコ―!アイツ元気だぞ!!!」
ウィリーさん、なんだか嬉しそうでした
ぶっちぎったは良いものの、最後の峠は長く
再びウィリーさんに追い抜かれれば、これ以上恥ずかしいことはありません
文字通りの全力アタックで、上り切りました
ゴールの街で 記念撮影
この町にあった 自転車博物館に寄った
自転車にギアが無かった時代から
ベルギーの名選手に関する展示がたくさん
いろんな時代の自転車が展示
そして、冒頭に問題を出しましたが
この自転車は、いくら?
正解は
100万ユーロ
1億円です
100,000,000円です
とりあえずペロッと舐めておきました
ツールドフランスで走る「カデル・エバンス」という選手のために、特注で作られた自転車です。
1回乗ったら、もう終わりです
恐ろしくカッコいい、お金のかけ方ですね
自転車を楽しんだ後 タツヒラさんが日本食を作ってくれました
うまい!
5日間 デインセで たくさんの方にお世話になった
またいつか訪れたい
翌朝、ブリュッセル発の電車移動があるため、
タツヒラさんとお別れして、夜のうちにブリュッセルに移動です
ブリュッセル到着
フィリピンで会った ボリスと再会
フィリピンの英語学校で出会いました。彼は英語べらべらなので生徒ではありません。旅の途中に彼女のマリちゃんに会いにきたのです。
すごい飲んでいる
彼は今冬、もういちどフィリピンを訪れ、バギーみたいな奴でフィリピン中を走りまわりたいそうです。サイドカーに親父を乗せながら
サイドカーに乗せられる親父
飲んで食った後は 飲み仲間の方が寝床まで用意してくれた
観光名所の小便小僧も観てないけど、たくさんの方の御厚意に甘え、大満喫したベルギー
翌朝 電車で移動
フランス・パリへ
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