2012年10月30日火曜日

チリ①




風吹き荒れる エルカラファテの町







バスに乗り、再びエルカラファテの町に戻って来ました。
ここから再びバスに乗り、今度はチリ側のパタゴニアへ移動します。












それにしても、エルカラファテの町は非常に居心地がよく、出発してしまうのが惜しかったです。












チリ行きのチケットを買いました





















国境を越え、バスで8時間。到着したのは、プエルトナタレスという町










それにしても、プエルトナタレスの町は最高に居心地がよく、到着してすぐ気に入りました












この町は、チリ側のパタゴニアで有名な見どころ「パイネ国立公園」へのアクセスの町として有名です。

パイネ国立公園では、手つかずの国立公園内を数日間テントを担いでトレッキングをすることができるので、いわゆる高性能アウトドアグッズが豊富にそろっています。ネパールのニセモノとは訳が違います。僕は高性能アウトドアグッズを見ると、あれもこれも欲しくなるほどに好きなのです。





しかもそのアウトドアグッズ、結構良いものを扱っているお店がいくつかあり、話していると少し値引きもしてくれるそう







僕は調子に乗って、トレッキングブーツとバックパックを買いました。ポールスミスやグッチって何それの世界ですが、パタゴニアとアークテリクスにはピクリと反応してしまいました。日本に帰っても長く使えるとの判断です。








で、それら素敵アウトドアショップに併設した素敵カフェで、アウトドア雑誌を読んで雪降る海を眺めるわけです。まじプレイスレスです






そこを経営している人達が、とてもピースフルで、この居心地良い空間を僕は愛してしまいました







彼らと相談して、どういうルートでパイネ国立公園を歩くか…なんて相談している時間が、本当に楽しかったです







で、彼ら曰く
「見どころを4日間で回って、帰りはフェリーで帰ってくるのがいいよ」
「あと、まだ雪も降るし寒いから、気を付けましょう」とのことでした








「めっちゃ良いッスね。じゃあ気を付けて行ってきます!」
買いたてのブーツとバックパックを担いで、僕はウキウキです






愛した場所









テントとマット、調理器具なんかはレンタルで揃えて、4日分の食料を買い込み、僕はパイネ国立公園へ出発しました。

2012年10月28日日曜日

アルゼンチン③

アルゼンチン側のパタゴニアには、フィッツロイと呼ばれる有名な山があります。






映画「180°south」にも登場する、爺さん2人が若いころに目指した山が、フィッツロイであり





登頂した爺さんのイヴォンさんは、フィッツロイをパタゴニア社のロゴデザインにしました






よく目にする コレですね









日本人では山野井泰史さんという登山家が、単独登頂されています



彼はその後奥さんとギャチュンガンという山で壮絶な凍傷にあい、手足の指を切断してしまいましたが、その模様を沢木耕太郎さんが執筆された「凍」という小説で読むことができます。
心の強さが桁外れです









フィッツロイという山をググってみましたが、普通にトレッキングで登れる山ではありません。
強風と氷河で削られたのか、ものすごい切り立っています。こんな山を誰かが登る姿を、僕は想像できません





山ガールじゃ死んじゃう世界
「これを登れる」と思っちゃった人たちだけの世界






この頂上に人が立っているなんて、想像できないですよね


でも180°southの爺さん達も、登頂してるんです。


登山だけじゃなく、アウトドアの世界には様々な分野でうおーすげー!!ってなる人がたくさんいます。知れば知るほど、引き込まれる世界














フィッツロイの麓には、エルチャルテンという小さな村があります。


ペリトモレノ氷河へのアクセスの町、エルカラファテからバスで3時間









ということでエルチャルテンの村へやってきた






この村からトレッキングコースを歩き、フィッツロイを眺めたいと思います。



天気が良ければ、村の背後にフィッツロイが見えるそうですが、いかんせん曇っています。というか雪になりました。


寒いので、宿で待機






5日間貸切でした






雪がチラついたかと思えば、ボワーッと強風が吹いて日が差したり、エルチャルテンの村の天気は1日で何度も変化し、これが毎日続きました。





フィッツロイが綺麗に見えるポイントまでは、村から5時間ぐらい歩く





うっすら雪である





途中の湖も うっすら雪である





吹雪である






5時間歩きました
すぐ背後にフィッツロイがあるというポイントまで来たのですが、強風で雪が飛ばされ斜面がアイスバーンでした。アイゼンなかったら滑落しそうだったので、ここで断念して帰りました。
セルフタイマーで撮影しましたが、10秒の間にカメラに雪がびっしり付いて動かなくなりました。
宿に戻って乾かしたら、治りました。








翌朝は、昨日の吹雪強風から一転し、快晴でした


昨日とは違うルートを歩く
アルパカ使い現る





天気が良いと動物もよく現れる






快晴で フィッツロイが良く見えた






それにしても これにどうやって登るか想像がつかない







村からもこんな風にフィッツロイが見える








辺境の地なので物資は乏しく、レストランも少し高めですが、この風景でそんなもの帳消しです。



なんだか日本の白馬村を思い出しました。あんな感じです。スキーしたいなと思っている今日この頃です。









2012年10月25日木曜日

アルゼンチン②


映画180°southより





この映画の主人公のジェフというアメリカ人は、ライフセーバーからフライトアテンダントまで、いくつもの職歴を持ち

現在はパタゴニア社のフォトグラファーでもあります

しかし本当の正体はサーファーです




映画の中ではサラッと、いくつもの仕事を転々とした、と語っていますが、
僕はこんなに面白い職歴の人を初めて知りました




こんな興味深い生い立ちの彼が
「やっと」という表現を使っていたように、念願だったパタゴニアへ旅立つところから、この映画は始まります




映画には、2人の爺さんが登場します。一人はパタゴニア社の創業者で、もう一人はノースフェイス社の創業者です。


この爺さん達が若い頃にパタゴニアを旅したフィルムを交えながら、ジェフと仲間はパタゴニアを旅するというドキュメンタリー映画です。




劇中では環境問題に触れるシーンが多々あります。

モアイ像を競って作るあまり、自然を破壊し文明が滅んだ話。それを現代のダム建設や飽和する豊かさと重ね、爺さんは問いかけます
「自然破壊が続くとわかっているような文明は、維持する必要はない。後戻りしたほうが良い」と


確かそんなメッセージだったと思います


爺さん達は自分の金で買い取ったパタゴニアの土地を、チリ政府に国立公園として返還する環境活動をしています


当たり前ですが、市場経済と自然保護では、目指す豊かさは違うものであり、爺さんの意見には賛否両論あると思いますが
ここまで貫き通している爺さんはカッコいいと思います。







自然保護問題はさておき、ただ映像をながしながらBGMを聞くだけで、気持ちよくなれる映画です




爺さんがパタゴニアの海岸で焚き火をしながら貝を食べ「この汁がうまい」とか言ってるシーンがあるのですが、良いシーンです。死ぬまでにこんな瞬間を、たくさん過ごしたいです


荒れる海、船の先端で腕立て伏せをやっているシーンとか


サーフィンの映像なんか、僕が見たことのなかったアングルから、素晴らしい景色を見せてくれまし


サーフボードでパドリングしながら、すぐ脇ではアザラシとイルカが泳いでいるシーンにも驚きました


バックパック背負いながら、スケボーでチリの都会を進む姿も


もちろんパタゴニアの山に挑戦している姿も
見所満載です


挑戦と、全力で結果を求めた末に辿った過程が大事なんですね、僕もそう思います









ということで、この映画を観たから、絶対に訪れようと思っていた場所でした、ここパタゴニア






まず僕が到着したのは、エルカラファテという所




ここにある小さな町が、ペリトモレノと呼ばれる氷河地帯へアクセスするための最寄りの町です




早速バスに乗って ペリトモレノ氷河へ




背景の雪山と比べると、氷河はかなり青いですね




見るだけじゃ少しアレなので
氷河トレッキングツアーに参加




アイゼン付けるの初めてです




氷河の上を 歩く







すごい色してます








最後には、ウイスキー氷河ロック




うまかった
この後 酔って爆睡






とにかく広くて、魅力満載な場所
パタゴニアライフの始まり













2012年10月23日火曜日

アルゼンチン①

ブエノスアイレスの街は、南米のパリと呼ばれているそうです。



ヨーロッパからの移民が作り始めた街だから、そう呼ばれているそうです




僕からすると、南米は南米で、やっぱり独特でした



こういう所は南米らしいです





ボカ地区 色鮮やかで南米らしい





街頭でタンゴを踊っているところも 南米らしい







無添加無着色に気を使っているお店
着飾った妻たちがランチに通うお店
に侵入





ランチの量は 日本の2倍
アルゼンチンの妻たちは よく食べます





もうそこいらの本屋さんには 英語の本はありません





古着屋さんも 好きなだけ見てってスタイル
これじゃ盗り放題です





僕はスペイン語が分からないので
店員は英語が分からないので、注文が大変
凄まじい量が来たらどうしようとか





都会といえど、英語が通じないことばっかりで


牛、豚、鳥とか、野菜とか、大きい小さいとか、大事な単語だけは覚える必要がありそうです


これから2ヶ月以上、スペイン語圏にどっぷりと居る予定ですから





分厚いビーフステーキが安くてウマいので 食いだめです






コレクティーボという 路線バスに乗って




ブエノスアイレスと郊外をつなぐ路線バス「コレクティーボ」


ある日、僕が乗ってる最中に、バスは目的地を通過。僕は寝てました


「寝過ごしたか―」ということで、終点まで乗ってみる遊びに切り替えました。どこまで乗っても値段は一緒です。


どっち方向に向かっているのか、どこを目指しているのかもよく分からない、自分の中の不安と戦う遊びです。コレクティーボの路線は、何百通りもある複雑さです


結果、2時間たっても走り続けるバスに不安を覚え、降り立ったところでこの写真を撮りました








ここがどこすら分からないまま コーヒー飲んで帰りました








ブエノスアイレスでは、3日間を過ごしました



残り3ヵ月、僕が長居したい所が南米にはたくさんあるので、ブエノスアイレスさらばです








僕は、飛行機でアルゼンチンを南下し 「パタゴニア」へ移動します










パタゴニアは街ではなく、自然を残した広大なエリアを指します
チリとアルゼンチンにまたがり、面積は日本の3倍あります
デカい、大自然が待っています



アウトドアブランド「パタゴニア」の由来が、このパタゴニア地方です
「180°South」というドキュメンタリー映画に映る、彼らがここを旅している風景を観たら
絶対に行きたくなると思います
素晴らしい、大自然が待っています




茶をすする爺さん2人は ただものじゃないことが分かる






サーフィンもしたくなると思う
僕も南米のどこかで サーフィン生活してみよう














パタゴニアは南緯40°以南に位置しているので、年間を通じて気温が低く、強風吹き荒れる地域としても有名です


ただ、現在パタゴニアは春を迎え、花が咲き始めているとの情報を得ました


夏のヨーロッパから、アフリカ、そしてブエノスアイレス。猛暑を渡り歩いてきた僕には、久しぶりに涼しさを感じられるはずです。


春の陽気を楽しみに、飛行機で3時間






パタゴニアに到着

2012年10月20日土曜日

ボツワナ②




迎えに来たよ












ボートでサファリツアーを楽しんだ翌朝






僕は、ジープでサファリツアーに行きました






ヨーロピアン3人はホテルのプールでのんびりするそうです










ジープは進みます







インパラ


イノシシ


サル



ホロホロ鳥


森の中のゾウ



死んでいるゾウ
3日前の夜に死んだそうです



近寄るコイツは ライオン



皮膚が分厚くて 食べれない




やってきたレンジャーにビビって
ライオンは逃げて行った
ライオンを追い払ったレンジャーに ガイドはブチ切れ




逃げた後を追うと 木の陰にいた
ライオンはずっとこんな感じで 積極さが感じられない




5頭固まってダラダラしている




さっきの死んだゾウポイントに戻ると
ハゲタカ達が集まっていた



ゾウはボートサファリからの方が近くで見えた




サファリツアーを終えた僕は、ホテルに戻り
すぐに空港に向かいます
ヨーロピアン3人組、ありがとう




この小型飛行機に乗って、ヨハネスブルク空港へ






夜 ヨハネスブルクに到着





翌朝にフライトがあるのですが、寝るには一番怖い空港です
ということで、空港近くのゲストハウスに1泊しました
空港送迎サービス、豪華朝食付きで20ユーロぐらい。空港だけ利用する人向けのサービスです。
みんな市内へは怖くて行きたくない、ということですね







ヨハネスブルクをはじめ、ものすごい警戒感を持ってやってきたアフリカ

もちろん気を張り続けたことは大事でしたが

こんなに黒人のいるところに来たことは初めてで、刺激的で良かったです

また彼らが優しかったことも、見渡す限りの草原に思わず「オォーッ」と唸ることも

なんだか僕を、もうすこしアフリカを旅していたい気持ちにさせました

とてもチルな、良い空気が流れていました。そんな中に、もう少し時間を割いて、旅をしたい…サイもキリンも見てないしね…






なんて思いながらも、僕は次の目的地へ飛び立ちます






この時点で、僕の旅は残り3ヵ月



デカくて魅力的な南米大陸へ向かいます



出会った旅人の話だと、3ヵ月じゃ南米は全然足りない、という人がほとんどでした。デカくて魅力的だったからでしょう



僕が最初に向かう所は、アルゼンチンの首都ブエノスアイレス







この旅3度目の ドバイ経由です
遠回りだけど 直行便より安い ドバイには人を集めるチカラがあります




すさんだ映画を観た




モジャ君とツン君





夜遅く ブエノスアイレスに到着





予約してた宿が0時以降はチェックインできないというので
深夜 ブエノスアイレスの街を徘徊した
やっと見つけたバーで 夜明けを迎える






スペイン語全快のアルゼンチンから、南米の旅を楽しんで行きたいと思います